推進タイプ NOS Ⅲ型
NOS Type-Ⅲ
発進部に函体を据付け、元押し設備にて推進
上空制限がある箇所も施工可能
推進タイプ(NOS Ⅲ型)の概要
NOS Type Ⅲ
推進工法の手法を取り入れた開削型推進工法であり、上部が開放されたオープンシールド機を推進函体の先導体として使用する。
発進部に函体を据付し、切羽内部の地山を地上より掘削しながら、発進部に設置した元押し設備内に搭載されている油圧ジャッキの伸長によりシールド機を前進させる。
また、函体上部は直ちに埋戻し、全ての推進完了時に裏込注入材を函周部に注入することで函体を安定させる。
元押しされる函体の上部にフリクションカットプレートを設置し、埋戻土と函体の縁を切り、函体のみを推進させることが可能である。
動画で見る推進タイプ
(NOS Ⅲ型)
Movie
特徴
- 掘削幅は函体と同幅
- 狭隘箇所や橋梁下、高架下、道路横断部等の施工に適する
- 補助工法の必要性が少ない
- 地下水のある箇所や、硬質~軟弱まで幅広い土質条件に対応
- 周辺影響を最小限に抑える必要がある箇所の施工に適する
- バックホウの走行・旋回が困難なせまい箇所では、バックホウをオープンシールド機上に搭載して施工可能
- オープンシールド機に底板・隔壁があるため、作業員の安全を確保可能、また、軟弱地盤においても土圧バランスを保ちながら施工可能
- 水路改修施工中の増水時、増水した水をオープンシールド機内を通水させる事により溢水の抑制が図れる
- 推進線形は原則として直線となる
- 推進延長が長くなる場合、中押し設備を設置することにより、延長増が可能
- 函体の縦締め緊結及び裏込注入による地山との密着により不同沈下の抑制が図れる
適用条件
曲線 | 周辺地盤 への影響 | 水路改築 への対応 | 土質・地下水 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
粘性土 | 砂質土 | 礫質土 | 地下水 | |||
× | ○ | ○ | ○ | △ | ○ | ※○ |
※補助工法が必要な場合もあります
施工状況図
施工断面図
フリクションカットプレート
FC Plate
元押し推進される函体の上部に、発進立坑側に端部を固定されたフリクションカットプレートを設置することにより、上部埋戻し土の移動を防止できるため、フリクションカットプレート下部の函体のみを推進することが可能となる。
施工概略図